読まれない記事は、文章が下手なのではない
最後まで読まれる記事と、途中で閉じられる記事。その差は文章のうまさではなく、書き始める前の設計でほとんど決まります。
読者は文章を「読みたい」のではなく、自分の状況を「変えたい」だけです。その視点に立つと、記事はコンテンツである前に、読者が目的を果たすためのUIだと言えます。
だからonly 8では、記事やLPの文章を書く前に、UXライティングの考え方で3つのことを決めています。
書く前に決める3つのこと
- 誰の:読者をひとりに絞る。「中小企業の経営者」ではなく「求人を出しても応募が来ず、採用サイトを検討し始めた製造業の社長」まで絞る
- どの場面の:その人がこの記事に辿り着く直前の行動を決める。何を検索したか、何に困った直後か
- 何を変えるか:読み終えたときに、読む前と何が変わっていれば成功かを1つに決める
この3つが決まると、書くべきことと書かなくていいことが自動的に決まります。
迷ったら「この一文は、あの人のあの場面に必要か?」と問うだけでいい。文章の判断基準が、書き手の感覚から読者の状況に移ります。
見出しは「目次」ではなく「案内」
3つが決まったら、見出しは読者への案内として書きます。
流し読みする読者は、見出しだけを拾って「自分に関係があるか」を判断しています。だから見出しは、内容の要約ではなく、その先を読む理由が伝わる文にする。「料金について」ではなく「料金は総額ではなく内訳で比べる」と書く、ということです。
AIに文章を任せる前に
文章の生成はAIがかなりの部分を担えるようになりました。ただ、この3つの決定だけは人間の仕事として残ります。
誰のどんな場面に向けて書くのかは、読者と向き合ってきた人にしか決められません。そこさえ決まっていれば、AIは頼れる書き手になります。決まっていなければ、それらしい文章が量産されるだけです。
設計に集中して、作業は任せる。ここでも考え方は「偏愛への集中」と同じです。

